健康

  • 2019.09.17 Tuesday
  • 09:00

先日、ある社員の退院に付き添ってきました。2週間ほど前に東京から出張で本社に来ていたその社員は、帰りの新幹線を待つ間、他の社員との懇親を目的に居酒屋に立ち寄ったところ、その場で倒れて救急車で運ばれ、そのまま名古屋の病院に入院していたのです。

 

緊急搬送されたと聴いたときには、血の気が引く思いをしました。まず思い浮かんだのは、もちろん「大丈夫だろうか?」「命に別状はないだろうか?」という気持ちでした。そして、少し落ち着きを取り戻したころに浮かんだのは、「働き方に問題はなかっただろうか?」というものでした。

 

彼が所属していたのは、当社の中でも労働時間の短い部署ではありましたが、部門責任者として過度なプレッシャーをかけていなかったか、こちらが把握していない業務をしていたのではないか、との疑いは拭いきれるものではありません。

 

結局のところ、それらの問題の可能性は低く、彼自身「自分の不摂生がすべてです」と言ってくれていますが、その言葉に安住することなく、このような不安を根こそぎ解消するため、社内の総点検をしようという思いを強くもちました。

 

みなさんは『健康経営』という用語をお聴きになったことはありますか?「特定非営利活動法人 健康経営研究会」のホームページ(http://kenkokeiei.jp/whats)によれば、

 

「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できるとの基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することを意味しています。従業員の健康管理・健康づくりの推進は、単に医療費という経費の節減のみならず、生産性の向上、従業員の創造性の向上、企業イメージの向上等の効果が得られ、かつ、企業におけるリスクマネジメントとしても重要です。」

 

と解説されています。さらには

 

「従業員の健康管理者は経営者であり、その指導力の下、健康管理を組織戦略に則って展開することが、これからの企業経営にとってますます重要になっていくものと考えられます」

 

と記載されています。このことばを借りるまでもなく、社員の健康の責任者は私たち経営者であるとの認識が大切であり、その重要性はますます増してきているのだと思います。

 

みなさんもこれを機に、社内労働環境の総チェックと、『健康経営』の実践を検討されては如何でしょうか?

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    議論

    • 2019.09.09 Monday
    • 09:00

    今月は当社の決算月ということもあり、各部署で来期の計画作りが進められています。先日、ある部署の計画作りの場に同席させていただきました。

     

    その中で、何度か議論が滞る場面がありました。今日は、実際にあった議論停滞の特徴的な2つの原因とその対応策について、当事者たちに話した内容をお伝えしたいと思います。

     

    第一に、お互いの持論に固執してしまう場合です。人は同じ物事に触れても、その感じ方や、そこから導かれる考え方は異なるものです。それはどちらかが間違っているのではなく、あくまでも捉え方の違いから来るものであり、いずれの視点も正しいことが多いものです。ところが、持論に固執し、相手の意見を否定することに終始してしまう。そのような場合に停滞が発生します。

     

    しかし本来は、互いの見方・捉え方の違いを知り、その根拠を冷静に見極め、その正しさが証明されれば、それを素直に受け容れ、互いの見識を組み合わせて、新たな正しい見方・捉え方を構築していく、そういう姿勢が大切です。そして、そのような議論から、新たな事業発展の道が拓けてくるものなのです。

     

    逆に、「異見が出ないような議論からは何も生まれない」との認識が必要です。かのP・F・ドラッカーは「全会一致の時は意思決定するな」と言っています。それほどに“異見”が大切なものだということです。

     

    特に人の上に立つ者は、「人は、聴く耳をもたない人の前では無口になる」という認識が必要です。“異見”が出ないどころか、“意見”さえ出ないようであれば、余程自分の日頃の姿勢を疑う必要があるのです。

     

    第二に、現状に縛られ過ぎてしまう場合です。「人がいません」「時間がありません」「ノウハウがありません」などなど、私たちの周りには“できない理由”がてんこ盛りです。そのようなできない理由を前提に考えてしまったら、何もできなくなってしまいます。

     

    しかしよくよく考えれば、人がいなければ採用すればいい、時間がなければ作ればいい、ノウハウがなければ教えてもらえればいいのです。“できない理由”に縛られることなく、あるべき姿から何をすべきかを考える、そういう姿勢が必要なのです。

     

    延べ2日間参加させていただきましたが、最終的には個々人の役割が明確になり、かつそれぞれがやる気をもって取り組むことができる状態までになったと思います。とてもよい議論になりました。

     

    みなさんも、このような観点に立って、より充実した議論を現実のものにしていただきたいと思います。

    • 0
      • -
      • -
      • -
      • -

      採用

      • 2019.09.02 Monday
      • 09:00

      先週、私が担当する令和3年3月卒業予定者を対象とした初のインターンシップを開催しました。下の娘と同じ卒業年度の学生を目の前にして、少々複雑な気持ちになりましたが・・・

       

      私が担当する夏のインターンシップは「コンサルタント入門」というテーマで、

      ・コンサルタントとはいかなる仕事か?

      ・どのような資質や能力が求められるか?

      などの講義の後、架空の企業に対するコンサルティング提案を自分たちで考える、という内容です。

       

      具体的には、企業の概要や置かれている状況などを説明した後、私がその会社の社長となってヒアリングを受けます。そのヒアリングを通して企業の課題を明確にし、具体的にどのような取り組みをしていったらよいかの提案を行ってもらうのです。今回は東京での開催で、26名の参加者が5チームに分かれて検討してもらいました。

       

      毎度のことですが、同じ会社を対象にして、同じヒアリング内容を共有しているはずなのに、各グループがまったく違う提案をしてくれます。そのことに驚きと面白みを感じると共に、コンサルタントという仕事の難しさと怖さを思い知らされ、「最大の成果を実現できる提案をしなければならない」と、毎回気が引き締まります。

       

      今年もいろいろな提案をしてもらい、そのこと自体はとても楽しませていただいたのですが、どうも奇抜なアイディアを出すことがコンサルタントの仕事と勘違いしている学生も多かったような印象を受けました。

       

      そこで、終了後の懇親会でその思いを素直に伝えたところ、「他のグループと違う提案をしないと評価されないんじゃないかと思って・・・」と、これもまた素直にその本音を話してもらいました。

       

      今回はインターンシップですから、選考ではありません。しかし、学生たちにとっては、インターンシップは「選考されている」という認識であり、「目立たなければいけない」という強迫観念のようなものを感じながら参加しているんだということに、初めて気づかされました。

       

      一方で、「正しい答え」よりも「目立つ答え」を出すことが優先されていることに、現在の就職活動の根深い問題があるようにも感じました。

       

      もちろん、自分も同じ立場であったら同じ考え、同じ言動をするのかもしれません。しかしそれは当方の望むところではありません。よって、採用活動においては、改めて当方の期待と姿勢を伝え、お互いに求めるところがミスマッチにならないよう、私たちが求職者の立場に立って最大限の配慮をしなければならないのだと感じました。

       

      今回の学びを、今後の採用活動に生かしていきたいと思います。

      • 0
        • -
        • -
        • -
        • -

        旧交

        • 2019.08.26 Monday
        • 09:00

        先日、「平成元年卒で令和元年に再び大学に集まろう!」という声掛けの下、母校・北九州市立大学に行って来ました。大々的な企画というわけではなく、仲が良かった者同士で声を掛け合って、集まれるだけ集まろうという企画だったのですが、結果集まったのは6人だけ。この件についての反省は、後ほど・・・

         

        30年ぶりに訪れた大学は、1/3くらいは大きな変貌を遂げていましたが、残りは当時と全く変わらぬまま。南西を競馬場に、東を自衛隊、そして北は都市高速に囲まれるという地形から、敷地を拡げることが難しいという特殊事情もあってか、当時の姿を残してくれていたことは少し嬉しく、娘たちと同年代の学生とすれ違うたびに、年齢を忘れ当時の自分に戻っていくような感覚がありました。

         

        人もまた同じで、「変わらないなぁ〜」と思う部分と、「こいつ、こんなんだったっけ?」とその変貌に驚く場面も。やはり人は成長するものだと、感慨深いものがありました。

         

        一方で、「自分は成長しているといえるのだろうか?」「恥ずかしくない人生を送れているのだろうか?」などと、一抹の不安を感じることも。日常生活の中では感じることが難しいそのような振り返りの気持ちも、時を経て再会することによって生まれることがある。そういう点においても、旧交を温める機会を設けることは、大切なことだと思います。

         

        さて今回の企画は、神戸に住む同級生と飲んでる席で盛り上がり、私が幹事となってやることになりました。「平成元年卒が令和元年に集まる」というキャッチーなタイトルですから、それだけで20人くらいは簡単に集まるんじゃないかという安易な考えの下、連絡先を知っている同級生に声を掛け、「連絡先を知ってる仲間がいたら声を掛けてね」と伝えただけ。

         

        結果は、私が声を掛けた内の5名のみ。後から考えれば、当然と言えば当然の話でした。もしちゃんとした集客をしていれば、もっと多くの仲間と再会することができたのにと、大いに反省しました。

         

        集客目標を掲げ、その主旨・目的を明確にし、魅力的な企画を立て、きちんと協力のお願いをし、定期的に状況の確認をする。経営では当たり前のことですね。今回は、ちょっとした乗りで実施したことですが、本気になったらそれくらいはしないといけない。その大切さに改めて気づくことができました。

         

        しかし、わずか6名とはいっても、日頃会えない仲間と旧交を温めることができたことはとても有意義なことでした。ぜひ定期的に行っていきたいと思います。

        • 0
          • -
          • -
          • -
          • -

          継続

          • 2019.08.19 Monday
          • 09:00

          昨日、豊田市南倫理法人会の設立10周年記念式典に参列してきました。

           

          私ども名南コンサルティングネットワークでは、創業者・佐藤澄男が30年前、名古屋市南区倫理法人会の発起人かつ初代会長を務めさせていただいた関係もあり、倫理法人会が発行する「職場の教養」を毎朝朝礼で輪読するなど、私の入社前から深くお付き合いをさせていただいております。

           

          私自身は、豊田支店の開設責任者として赴任した平成17年に、半年遅れで開設された豊田市準倫理法人会に入らせていただきました。

           

          当初、100名にも満たなかったのですが、わずか3年で倍増の200人越え。そして、リーマンショックで日本中の企業が悲鳴を上げる20093月に、ひとつの会を3つに分けるという前代未聞の方策によって生まれたうちのひとつが、豊田市南倫理法人会です。

           

          さらには、65社でスタートした会が、わずか5か月で100社越え。そして、翌年6月には、3会合同で行われた「夢の2010人モーニングセミナー」も現実のものとされました。倫理では「打つ手は無限」といいますが、どのような苦しい状況にあっても「念ずれば花開く」で、「本当に願えば必ず叶う」ことを目の当たりにさせていただきました。

           

          これらの内容は、当時の当コラムにていくつかご紹介させていただいておりますので、お時間があれば、一度お目通しください。

           

          今回の式典では、立ち上げ当初、モーニングセミナーにて12回シリーズの講演をさせていただいたこともあり、10年という歳月を思うとき、とても感慨深く、また誇りを感じながら参列させていただきました。

           

          一方で、九州赴任で5年ほどのブランクがあり、会員さんも半分は見知らぬ顔ぶれになってしまっていて、少し寂しい気持ちになったのも事実です。「継続は力なり」といいますが、「継続しないと力にならない」とも感じました。

           

          「過去は必然」ですから、このブランクそのものに意味があるのだと思います。その意味についてはこれからじっくり考えながらも、10年間継続して守り続けてきていただいた方々に対する感謝と畏敬の気持ちを強く持ち、次の10年に向けて何ができるか、継続すべきものは何かについて、深く考察してみたいと思います。

          • 0
            • -
            • -
            • -
            • -

            コミュニケーション

            • 2019.08.05 Monday
            • 09:00

            先日、私ども名南コンサルティングネットワークの一員である社労士法人名南経営が、産学連携でサポートしている南山大学経営学部の安藤ゼミの「職場改善」に関する研究の発表会に参加してきました。

            安藤ゼミのFacebook →  https://www.facebook.com/Andozemi/

             

            テーマは、

              仝えないゴールの見える化〜人材育成の効率アップ〜

              長く続けられる職場作り〜早期離職の減少を目指して〜

              やる木の育て方

            の3つで、学生たちが企業や学生へのアンケートやインタビューを通して得た知見から、彼らなりの考えをまとめた内容でした。

             

            発表では、「熱意がある6%」「やる気がない70%」「無気力24%」などといったショッキングなデータも示されましたが、それを話している学生からはそんな印象は全くなく、逆に私の次女と同じ年の子たちの熱意・やる気・気力に溢れた内容に、微笑ましさと頼もしさを感じました。

             

            また、

             ・上司の話の60%は理解できない。

              ・「相談したい」「聴きたい」のに上司がいない、聴き辛い。

              ・指示が一方的で、フィードバックがない。

            などといった新入社員の声には、大いに反省させられもしました。

             

            一方で、彼らが示した改善策には、少々驚きました。もっとITやネット、SNSなどを駆使した対策と思いきや、3チームともホワイトボードや掲示板などのアナログなツールを使い、かつ「話をする機会を増やす」といった直接的なコミュニケーション手段の提案だったのです。

             

            また、「プライベートな話をすることが大切」などといった研究報告に、「若い人は、直接的なコミュニケーションは苦手で、あまり求めていない」「プライベートな話などもってのほか」などといった思い込みで判断してはいけないと痛感させられました(相手によっては配慮しなければならない場合もあるでしょうが・・・)。

             

            いずれにしろ今回の研究発表によって、「職場改善」というテーマに関しては、何より良好なコミュニケーションが欠かせないことに、一層の確信を持つことができました。

             

            さらには、コミュニケーション手段については、若い人の考えをどんどん取り入れるべきだとも感じました。

             

            わが社においても、コミュニケーションのあり方について、今一度考え直してみたいと思います。

            • 0
              • -
              • -
              • -
              • -

              承継

              • 2019.07.29 Monday
              • 09:00

              先週の金曜日、有楽製菓 株式会社の河合伴治会長にご登壇いただき、「事業承継の決断と実行」というテーマでお話しいただきました。その中で、「譲られるまで」については、これまでもいろいろとお聴かせいただいていたのですが、今回初めて「譲った後」についてのお話しをお聴きしました。

               

              「自分ができなかったから、好きなようにやらせたい」との思いで、社長の座を譲られた後は、極力口出ししないようにしようと決意されたとのこと。ただ、社長を譲ると決めた7年前からことあるごとにされていたアドバイスを素直に聞き入れる姿勢から、「もう少し相談があるものだと思っていた」ものが、社長になったとたん、何の相談もなくどんどん決めていってしまわれるようになってしまったのだとか。

               

              このような場合、譲ったことを後悔し、どんどん口出しするようになり、そのうち怒鳴り合いが始まり、最悪は「出ていけ!」となるケースさえあります。ところが、河合会長はそうはならなかった。お話しの中から、その訳を垣間見ることができました。

               

              「自分のやりたいことをやらせるために継がせた訳じゃない」

              「口で言うより、やらせるだけやらせて、間違いに気づかせた方がよい」

              「社長にならないとわからないことがいっぱいある。失敗しないとわからない。可能な限り失敗させる。唯一失敗させることが育成」

               

              譲る者の心得の核心を突く言葉だと思います。

               

              一方で、「会長がこんなに大変な仕事だとは思ってなかった」としたうえで、「いかに未練と執着をなくすかが大切」ともおっしゃいます。譲られる者は、譲る者のこの心を深く、強く受け止める必要があると思います。

               

              そして最後に、

               

              譲る者、譲られる者が、それぞれ「抜かれたくない」「抜きたい」と思っている内はダメ。「抜いてもらいたい」「ありがとう」という心持になってはじめて事業承継はうまくいく。

               

              と締め括っていただきました。

               

              本当に好ましい事業承継のあるべき姿を示していただくことができました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。河合会長、本当にありがとうございました。

              • 0
                • -
                • -
                • -
                • -

                選択

                • 2019.07.22 Monday
                • 09:42

                先週末、学生時代のアルバイト先にご挨拶に行って来ました。18:0023:0022:003:003:007:00がアルバイト出勤時間の、24時間営業の果物屋さんです。深夜は、飲み屋さんへの配達と、そのお客様やお店の方の帰宅時のお買い物の対応、そして荷出しが中心でした。

                 

                店主と奥様、そして二人の娘さんがやっておられた店で、市場の入口という立地もあって、結構な繁盛店でした。娘さんと言っても、30年前の話ですから、今ではお二人とも70歳を超えられています。当時小学4年生だったお嬢さんも、今や40歳になられたとのこと。月日の流れは本当に速いものですね。

                 

                数年前に24時間営業は止められたそうです。バブル崩壊やリーマンショック後の不況を受けて景気そのものが悪くなってきたこともありますが、毎夜、お店の前に5台ほど出ていたおでんの屋台がなくなってしまい、夜の人の流れが変わってしまったことが大きいようです。ひとつの文化がなくなってしまったことに寂しさを感じます。

                 

                また、単に開店時間が短くなっただけでなく、お店に並ぶ果物の数も1/3くらいになっていました。卸売から仕入れられる果物は、箱単位で入荷されます。たとえば6個入りのメロンはかなりの重さになります。深夜営業をしていたころは、アルバイトが箱出しの役割を担っていましたが、いなくなった今、細腕でその役割を担うのはとても厳しいことです。

                 

                そうなりますと、もちろん売上は下がります。そこでお二人は、体力的な負担が少なく、空いたスペースで何かできないかと考え、フレッシュジュースとソフトクリームの販売を始められていました。これが結構な人気で、私がお邪魔させていただいていた20分ほどの間、引きも切らずにお客様がいらっしゃっていました。静岡メロンやドリアンなどの高級果物がバンバン売れていた私が勤めていたバブルのころとはとてもいかないでしょうが、働きやすさと収益が両立したよい選択だったと思います。

                 

                経営には、ときに大きな試練が伴います。他責にするのは簡単ですが、それでは何も変わりません。それどころか、悪くなるばかりです。このお二人は、サラリーマンであれば既に定年を超えた年齢から新たな選択をされました。そしてそれが、間違いなくよい結果を生んでいる。見習わなければいけないと、強く感じました。

                 

                打つ手は無限大です。私たちも、目の前に現れる試練に対して、よりよい結果を出せるよう、積極果敢に工夫・選択していきましょう。

                • 0
                  • -
                  • -
                  • -
                  • -

                  因果

                  • 2019.07.16 Tuesday
                  • 09:00

                  先日、月刊誌「致知」を読んでいたところ、今話題の渋沢栄一氏の孫・鮫島澄子さんと国際文学療法学会会長の鈴木秀子さんの対談記事の中で、目から鱗の話を見つけました。

                   

                  それは鮫島さんがオレオレ詐欺にあわれたときのこと。かなりの大金を取られてしまったにも関わらず、「ああ、私はきっと過去世で、いただいてはいけないものをいただいたのを、いま帳消しにしていただいたんだ」と思われたとのこと。

                   

                  この一文を目にしたとき、「ああ、これが“自業自得”の正しい捉え方だ」と感じました。その上で、「何か説明のつかないことが起こったときにはこう考えればいいんだ」と、すっきりした気持ちになりました。

                   

                  ほぼ同時に見つけた記事に、「行いによって報いを受ける時期」には、次の4段階あると書かれていました。

                   

                  順現業:この世で報いを受ける

                  順次業:来世で報いを受ける

                  順後業:来々世で報いを受ける

                  不定業:報われる時が定まっていない

                   

                  “報い”とは、何も悪いことばかりではありません。「善因楽果」「悪因苦果」と言いますから、善いことをした報いもまた同様です。善いことも悪いことも“自業自得”なのですから・・・

                   

                  ということは、現在起こっていることの原因は、鮫島さんがおっしゃる通り、過去世にあるかもしれないということです。「順現業」であれば原因ははっきりしていますから、「ああ、あれか」と納得できますし、悪いことであれば反省し、善いことであれば「またやろう!」とモチベーションが高まります。しかし、過去世に原因があるとしたら、もうどうしようもありませんね。だからこそ、鮫島さんのような姿勢が大事なのだと思います。何より、そこには苦しみがない。

                   

                  さらに鮫島さんの話には続きがあります。「罪をつくった犯人のこれからの人生、母親の悲しみを案じる気持ちしかありませんでした」と。こんな気持ちになれる人になりたいものです。

                   

                  いずれにしろ、現世で原因が見当たらない、すなわち過去世の行いによって生じているかもしれないものであれば、善い結果に対しては「さらに善行を積んでいこう!」と決意し、悪いことであれば「罪を消していただいた」と喜ぶ。

                   

                  鮫島さんはオレオレ詐欺にあわれたことを知ったご友人から「こんな時に言う言葉ではないけれど、おめでとうございます」とお電話をもらわれたとのこと。このご友人も凄いですね。でも、このような姿勢が大切なのだと感じました。

                   

                  このような捉え方で人生を精進していきたいと思います。

                  • 0
                    • -
                    • -
                    • -
                    • -

                    方針

                    • 2019.07.08 Monday
                    • 09:38

                    先日、「生産性向上の実現のためのアドバイスが欲しい」という会計事務所様に訪問してきました。

                     

                    その事務所では、半年前までの1年間、高い生産性を実現された事務所の指導を受け、具体的な取り組みをされていたとのこと。ところが、「どうしても受け入れないことがあった」とのことで、指導の継続を断念されたのだとか。「うちの事務所にマッチしたやり方を構築したい」、そう考え、いろいろと模索しておられる中、当社が先月開催したセミナーに参加された先生から「ぜひうちの職員に話をして欲しい」とのご依頼をいただき、今回の訪問となったのです。

                     

                    「どうしても受け入れられないこと」とは、“品質”に対する考え方だったそうです。指導先の事務所では、生産性の向上が何よりも優先され、「品質に関しては80点で構わない」と考えられているのだとか。「それがどうしても受け入れられなかった」のだそうです。

                     

                    私は、“品質”に対する指導先事務所の考え方が間違っているとは思いません。“品質”と“価格”に対する方針は、組織にとっての最重要方針のひとつであり、かつ、どのような方針が正しくて、どのような方針が間違っている、といえるような性質のものではなく、決められた方針によるとき、その組織の活動は経営的なものであるといえるのであり、またその方針の違いが他の組織との違いを表すものであるともいえます。要するに、組織はどのような方針をもとうと自由であり、そこに正誤はないということです。

                     

                    しかし、この方針の違いがありながら、その方法論だけを取り入れようとすることには無理があります。著書「事業承継対策の立て方・進め方」にも、後継者の「外飯」の対象となる企業の条件の一つに「経営方針に大きな違いがないこと」を挙げています。その違いを無視して、ビジネスモデルや経営スタイルなどを学ぶことはできません。今回の事例は、まさにその際たる例だと思います。

                     

                    1年間という月日を通してそのことに気付かれたその事務所様が、当社にお声掛けいただいたのは、セミナーの中で私たちの方針のひとつである「99点の仕上がりは0点と同じ。常に最低100点の仕事にプラスαしてプロとしての報酬をいただけることを心得ること」に共感いただけたからだとのことです。私どもの考えが正しいか、間違っているか、また私たちの取り組みがベストであるかどうかは別にして、正しい選択の視点だと思います。

                     

                    世の中にはたくさんの『成功事例』があります。もちろん、その成功事例に学ぼうとする姿勢は大切です。しかし、その成功には“前提”があります。その前提をよく精査して、自社に適合するものを学んでいく必要があるのだと思います。

                    • 0
                      • -
                      • -
                      • -
                      • -

                      calendar

                      S M T W T F S
                      1234567
                      891011121314
                      15161718192021
                      22232425262728
                      2930     
                      << September 2019 >>

                      著者 亀井英孝

                      profilephoto

                      行事日程

                      アクセスカウンタ

                      selected entries

                      archives

                      links

                      profile

                      search this site.

                      others

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      無料ブログ作成サービス JUGEM