危機

  • 2018.06.18 Monday
  • 09:00

先週の土曜日、元請会社のトラブルの影響を受け、1年ほど前から急速に業績が悪化したという会社の社長から相談を受けました。一時は売上高が前年比40%を下回るほど。現状は元請会社の配慮と自らの新規開拓などによって、何とか7080%程度までは回復されたものの、「人心離れ、意気地に落ちる」状態なのだとか。

 

とても苦しい状況の中、考えられるあらゆる手段を講じ、大変な努力をされていることはひしひしと伝わってきました。一方で、言葉の端々に表れる社員さんに対する愚痴・ぼやき、またトラブルを起こした元請への怒りや恨みに、少々違和感を覚えました。そこで、「社長が大変な努力をされていることはよくわかりました。しかし、大切なことをお忘れになっているように思います」とした上で、2つのことをお伝えしました。

 

まずは『恩の自覚』をすること。今は苦しいかも知れませんが、ここまで会社を発展させてくださったのは間違いなくその元請会社であり、その要求・要望に応え、会社を支えて下さった社員さんたちです。更には、この会社を創り、残してくださったご両親やご先祖様への恩は忘れてはいけません。

 

特に、いのちの根元である両親やご先祖様に対しては、一層の『恩の自覚』が必要です。「お墓参りには行かれていますか?」とお尋ねすると、ここ数年行かれていないとのこと。少なくとも月1回はお墓参りをしていただくようにお伝えしました。

 

『恩の自覚』ができれば、感謝と報恩の心が自然と生まれ、お世話になった方々へのご恩返しとしての「何とかしたい」という心が芽生えるものです。愚痴やぼやき、怒りや恨みというマイナスのパワーではなく、感謝・報恩、「人のために尽くしたい」というプラスのパワーでものごとを考えることが大切であるとお伝えしました。

 

二つ目に、信念をもって語ることができる『言葉』をもつこと。お聴きすれば、社員さんに語られる最も多いフレーズは、「仕方がないじゃないか!」とのこと。これでは「人心離れ、意気地に落ちる」のは当然です。改めてその原因がご自身にあることを認識していただいた上で、「今の仕事の魅力は何か」「将来はどんな会社にしたいのか」などについて、まずはご自身の思いを明らかにしていただき、それを具体的な言葉として信念をもって伝え続けていくことが大切であるとお伝えしました。

 

その後、個別事情に関する私なり考えをお伝えし、面談を終えたのですが、帰り際、「少し遠いので、足が遠のいていましたが、明日、お墓参りに行ってきます」と言っていただけました。ずっと“他責”にされていたことを、いきなり“自責”だと宣告されて、戸惑っておられる様子が伺われましたが、お墓参りによって、その戸惑いは消え去るのではないかと思います。後日の報告を楽しみに待ちたいと思います。

 

この会社に限らず、危機的状況に陥ったときにこそ、『恩の自覚』と『信念の言葉』が必要なのだと思います。

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    著者 亀井英孝

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