責任

  • 2019.02.12 Tuesday
  • 09:00

先週、4年前に創業社長であるお父様から社長の座を譲られたという方とお会いし、苦しい胸の内をお聴きしました。

 

今は会長になられたお父様は、御年80歳。しかし、健康面では何の問題もなく、毎日元気に出社されているのだとか。そのこと自体は息子として嬉しいのですが、いろいろと問題があるようです。

 

社長からの提案に対し、会長の答えは何でもNO。しかし、会長の意向を確認すると「そんなことはお前が考えろ」。考えた末に出した答えに対しても、やっぱりNO。それどころか、まったく真反対の指示を現場に出されてしまう。その上、そのことで問題が起これば「そんなのは社長であるお前の責任だ」。そんなことの繰り返しなのだそうです。

 

これまでも何度かお話ししてきましたが、このような問題は、大なり小なり創業社長によくみられることです。そもそも創業社長というのは、譲られた経験もなければ、譲った経験もないのですから、事業承継に対して「どうしたらよいか?」「どうすべきなのか?」は、想像さえつかないのだと思います。

 

一方で、我が子以上に接点の多い、自分が育てた可愛い会社。さらには、創業以来、自分の思い通りにしてきたのですから、俄かに自分の思いと異なることを容認することは、とても難しいことなのだと思います。

 

その認識の上で私は、冒頭の社長に対して、次のようにお伝えしました。

 

「NOと言われたときにあなたは、「またか」と思ってませんか?要するに、提案前からYESと言われることを諦めてしまっている。そんな生半可な気持ちで行う提案が通るはずがない。」

 

「また、お父様が出された指示に対して、「我関せず」の姿勢になってませんか。問題が起きるのは、指示の内容よりも、その後のケアに原因がある。トップだって神様じゃないから間違うことは日常茶飯事。だからこそトップは、自分が出した指示の経過に細心の注意を払い、起こりそうな問題を細目に潰していく。その繰り返しの中で成果を上げていくもの。会社の責任者であるあなたが、「会長が出した指示だから」とだんまりを決め込むのは、それこそ社長の責任をまっとうしていない。会長の出した指示であろうが、社内に出てしまった以上、全力で成果に結びつける。そういう姿勢がない限り、お父様のNOは続くと思います。」

 

どこまでご理解いただけたかはわかりませんが、この問題の本質は、このような点にあるのだと思います。そしてこの視点は、私たちも常に認識しておくべきことです。私自身、改めてこの本質に照らし合わせて、自分の行動を見詰め直してみたいと思います。

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    著者 亀井英孝

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