理想

  • 2019.03.18 Monday
  • 09:00

これまでも何度かお話ししてきましたが、私は今、会計事務所様向けの生産性向上のお手伝いをさせていただいています。

 

先日、ある事務所の20数名の職員さんに、会計事務所における生産性向上のポイントについて2時間ほどお話をさせていただきました。終了後、「亀井さんの話の中には、“ムダ”という言葉が一切出てきませんでした。それはなぜですか?」という質問がありました。周りの方も大きく頷かれています。実は私自身、特に意識をしていなかったことでしたし、これまで受けたことがなかった質問だったので、少々戸惑いを感じました。

 

後からお聴きした話なのですが、その事務所では前職で他の会計事務所にお勤めになっていた方の中途採用がほとんどで、その仕事のやり方の違いから、お互いを批判するような風潮があったとのこと。結果として、生産性向上といえば、互いの仕事の仕方の“ムダ”を見つけて指摘する、という感じだったのだとか。ところが私の話からは“ムダ”という言葉が出てこない。よほど違和感を覚えられたのだと思います。

 

私は次のようにお答えしました。

 

「生産性向上を図っていくにあたって最も大切なことは、“あるべき姿”を明確にし、それに向けて何をすべきかを考え、実践すること」

「お互いのやり方が違っているのは、どちらかのやり方が間違っているのではなく、その場そのときに最適な方法がとられていたものが、時代の変遷や状況の変化によってベストなやり方ではなくなっているだけ」

「ひとつの業務に対するお互いのやり方を棚卸し、各自の共通する部分と相違する部分を区分した上で、相違する部分は今の事務所にとってどのやり方がもっとも効果的・効率的かを考え、共通する部分はもっと効果的・効率的な方法はないかを検討する」

「そのような取り組みを通じて、事務所としてもっとも効果的・効率的だと思われる方法にブラッシュアップしていくことが大切」

 

戸惑いつつも、ご納得いただけたようです。さらに、先の質問が出たときに一瞬場が凍り付いたような感じがしましたが、その後は憑き物が落ちたように、穏やかな雰囲気になりました。その事務所にとっては、喉に刺さった小骨のようなやっかいな問題だったのかもしれません。

 

現実をみれば変えなければならないことは山積みです。しかし、それを他人のせいにしていては、解決するどころかより一層悪化の一途を辿ってしまうものです。そのような状況になってしまったら、まず“あるべき姿”に目を向け、目指すべき“理想”を共有することが大切なのだと思います。

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << October 2019 >>

    著者 亀井英孝

    profilephoto

    行事日程

    アクセスカウンタ

    selected entries

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM