利他

  • 2019.05.20 Monday
  • 09:00

私の好きな光景のひとつに、緊急車両が通過する際、走行する車が左右に寄って道を開ける、あのシーンがあります。救急車に乗っておられる方や、火災に見舞われてしまった方に対しては甚だ不謹慎かとは思いますが、日本人の心の美しさを表す姿のように思えるのです。

 

先日、1日に3回もその光景に遭遇し、心が癒される思いでした。しかし、最後の1台については、少し悲しい気分にもなりました。

 

救急車が赤信号を通過しようとしていたのですが、走行車線の車は少しずつ左右に分かれていき、スムーズに交差点に進入することができました。そこまでは、その映像に神々しさを覚えると共に、その一員になれたことに誇りさえ感じることができていました。

 

しかし、よほど急いでいたのか、また車内が大音量でサイレンが聴こえなかったのか、横切る青信号側の4〜5台の車が、何食わぬ顔をして通り過ぎて行ったのです。その間、救急車は足止めされてしまいました。

 

その時間は、わずか何秒の世界です。しかし、交差点のたびにこのような状況になれば、助かるはずの命が奪われてしまう可能性は否定できません。私は彼らに問いたい。「その救急車に乗っているのが自分の親族だったらどうするのか?」「今その消防車が向かっている先が自宅だったらどうするのか?」と・・・

 

彼らが横目で緊急車両の存在に気付き、申し訳なさを感じてくれていればまだよいのですが、「自分さえよければよい」「今さえよければよい」といった考えで意図して行っているのであれば、とても悲しいことです。

 

翻って、日頃の仕事の中でも、支援や協力を求められることがあります。しかし、自分には自分の仕事があります。手伝えばそれだけ労力が増え、帰る時間が遅くなります。そんなとき、あなたはどんな意思決定をしますか?

 

好ましい風土をもつ組織の特徴の一つとして、「組織構成員が、相互に協力の意思と意欲をもっていること」が挙げられます。もちろん、気持ちだけではだめで、具体的な実践を伴っていることが必要です。実際に、素晴らしい組織風土の会社では、自然に、そして頻繁にそのような光景を目にすることができます。はたから見ていても、とても気持ちのよいものです。

 

「もし私の子供だったら」「もし私の親兄弟だったら」「もし私の大切な人だったら」

 

何事に対しても、そのような気持ちで対応していくことが必要ではないかと思います。

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    著者 亀井英孝

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