方針

  • 2019.07.08 Monday
  • 09:38

先日、「生産性向上の実現のためのアドバイスが欲しい」という会計事務所様に訪問してきました。

 

その事務所では、半年前までの1年間、高い生産性を実現された事務所の指導を受け、具体的な取り組みをされていたとのこと。ところが、「どうしても受け入れないことがあった」とのことで、指導の継続を断念されたのだとか。「うちの事務所にマッチしたやり方を構築したい」、そう考え、いろいろと模索しておられる中、当社が先月開催したセミナーに参加された先生から「ぜひうちの職員に話をして欲しい」とのご依頼をいただき、今回の訪問となったのです。

 

「どうしても受け入れられないこと」とは、“品質”に対する考え方だったそうです。指導先の事務所では、生産性の向上が何よりも優先され、「品質に関しては80点で構わない」と考えられているのだとか。「それがどうしても受け入れられなかった」のだそうです。

 

私は、“品質”に対する指導先事務所の考え方が間違っているとは思いません。“品質”と“価格”に対する方針は、組織にとっての最重要方針のひとつであり、かつ、どのような方針が正しくて、どのような方針が間違っている、といえるような性質のものではなく、決められた方針によるとき、その組織の活動は経営的なものであるといえるのであり、またその方針の違いが他の組織との違いを表すものであるともいえます。要するに、組織はどのような方針をもとうと自由であり、そこに正誤はないということです。

 

しかし、この方針の違いがありながら、その方法論だけを取り入れようとすることには無理があります。著書「事業承継対策の立て方・進め方」にも、後継者の「外飯」の対象となる企業の条件の一つに「経営方針に大きな違いがないこと」を挙げています。その違いを無視して、ビジネスモデルや経営スタイルなどを学ぶことはできません。今回の事例は、まさにその際たる例だと思います。

 

1年間という月日を通してそのことに気付かれたその事務所様が、当社にお声掛けいただいたのは、セミナーの中で私たちの方針のひとつである「99点の仕上がりは0点と同じ。常に最低100点の仕事にプラスαしてプロとしての報酬をいただけることを心得ること」に共感いただけたからだとのことです。私どもの考えが正しいか、間違っているか、また私たちの取り組みがベストであるかどうかは別にして、正しい選択の視点だと思います。

 

世の中にはたくさんの『成功事例』があります。もちろん、その成功事例に学ぼうとする姿勢は大切です。しかし、その成功には“前提”があります。その前提をよく精査して、自社に適合するものを学んでいく必要があるのだと思います。

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << October 2019 >>

    著者 亀井英孝

    profilephoto

    行事日程

    アクセスカウンタ

    selected entries

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM