承継

  • 2019.07.29 Monday
  • 09:00

先週の金曜日、有楽製菓 株式会社の河合伴治会長にご登壇いただき、「事業承継の決断と実行」というテーマでお話しいただきました。その中で、「譲られるまで」については、これまでもいろいろとお聴かせいただいていたのですが、今回初めて「譲った後」についてのお話しをお聴きしました。

 

「自分ができなかったから、好きなようにやらせたい」との思いで、社長の座を譲られた後は、極力口出ししないようにしようと決意されたとのこと。ただ、社長を譲ると決めた7年前からことあるごとにされていたアドバイスを素直に聞き入れる姿勢から、「もう少し相談があるものだと思っていた」ものが、社長になったとたん、何の相談もなくどんどん決めていってしまわれるようになってしまったのだとか。

 

このような場合、譲ったことを後悔し、どんどん口出しするようになり、そのうち怒鳴り合いが始まり、最悪は「出ていけ!」となるケースさえあります。ところが、河合会長はそうはならなかった。お話しの中から、その訳を垣間見ることができました。

 

「自分のやりたいことをやらせるために継がせた訳じゃない」

「口で言うより、やらせるだけやらせて、間違いに気づかせた方がよい」

「社長にならないとわからないことがいっぱいある。失敗しないとわからない。可能な限り失敗させる。唯一失敗させることが育成」

 

譲る者の心得の核心を突く言葉だと思います。

 

一方で、「会長がこんなに大変な仕事だとは思ってなかった」としたうえで、「いかに未練と執着をなくすかが大切」ともおっしゃいます。譲られる者は、譲る者のこの心を深く、強く受け止める必要があると思います。

 

そして最後に、

 

譲る者、譲られる者が、それぞれ「抜かれたくない」「抜きたい」と思っている内はダメ。「抜いてもらいたい」「ありがとう」という心持になってはじめて事業承継はうまくいく。

 

と締め括っていただきました。

 

本当に好ましい事業承継のあるべき姿を示していただくことができました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。河合会長、本当にありがとうございました。

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << October 2019 >>

    著者 亀井英孝

    profilephoto

    行事日程

    アクセスカウンタ

    selected entries

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM