• 2019.12.02 Monday
  • 09:00

先日、ある社長から相談を受けました。その方は、数年前にお子様がいらっしゃらない創業社長から、社員数約50名の会社を任されました。

 

引継ぎ当初はまずまずの滑り出しだったそうですが、徐々に社員さんとの関係がぎくしゃくしてきたのだとか。「言うことをきかない」「文句ばかり言う」など、前半のお話しは、社員さんに対するグチ・ボヤキのオンパレード。相当、鬱憤が溜まっていたようです。

 

お話しの中で、「私は何も変わっていない」という言葉が出てきました。私は「それが大問題」と答えました。社員の意識のまま、社長という、社員を統べる立場に就いてしまったことそのものが問題だと感じたのです。

 

話をお聴きすると就任当初、何事に対しても「みんなで一緒に考えよう」という姿勢だったのだったとのこと。もちろん、みんなで考えることは大切なことです。でも決めるのは社長。最終的には社員が社長に将来の行く末を尋ねるのは当然のことです。ところが何でもかんでも自分に委ねようとする社員にだんだん苛立ちを感じ始めてしまった。

 

そのうち、新たにできた複数の社長仲間から「社長は孤独」と聴かされた彼は、どんどん社員さんとの距離を置き始め、徐々に当初と真逆の独裁者的経営者へと変貌し、一層社員さんとの壁を厚くされていったようです。

 

私はまず「どんな会社にしたいですか?」と尋ねました。出てきた答えは、今の業務をどう円滑に回すかに関わることばかりでした。最後まで魅力的な将来像が出てくることはありませんでした。

 

そんな彼に私は「社長は孤独ではない」と、2つの理由をお伝えしました。

 

ひとつは、夢を一緒に叶えることができる社員さんがいること。ただし、その夢を見させてあげるのは社長の仕事。

 

もうひとつは、同じような悩みを抱える社長仲間がいること。社長仲間は、グチ・ボヤキのはけ口ではなく、共に良い会社を作っていくための相談役。

 

そのうえで、「まず、どんな会社にしたいか考え、どうしたら社員さんと一緒になって理想の会社を作っていけるようになるかを検討してみてください」とお伝えしました。

 

「夢を示せていなかった」ぽつりと口にされた彼は、当初肩を落とされていましたが、そのうち、「夢で会社をまとめていきます!」と力強く宣言して帰っていかれました。

 

経営者とは夢を与える仕事である。みなさんも改めてその役割について深く考えていただきたいと思います。

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    著者 亀井英孝

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