思い

  • 2020.03.30 Monday
  • 09:00

千年経営研究会では、今期から「後継者会」なるものを開催しています。これは、事業承継前の後継者が互いに悩みを語り合い、あるべき姿を見出していくという当会発足の原点に立ち返ろうという取り組みです。

 

先週、前月開催された内容の議事録をいただきましたので、その内容を少しご紹介させていただこうと思います。

 

開始早々、ある参加者から「再来年に会社を継ぐことになった」との報告がありました。そして、そのための準備として、教育制度と人事制度の見直しをし始めたとのこと。

 

その報告を聴いた私は、「社長になれるのは当分先になりそうだね」と伝えました。継ぐ準備が制度の見直しと考えているようでは、とても譲る気にはなれないからです。

 

もちろん制度の見直しは重要な経営課題です。自分が継いだ後のことを考えれば、やっておきたい気持ちはよく分かります。しかし、譲る側からすれば大した話ではない。自分が大切に守り育ててきたものを譲るのです。もっと大切にして欲しいことがあるはず。それ以前に、制度の見直しを一番に掲げられては、自分がやってきたことを批判されているようでいい気分はしないでしょう。とても譲る気にはなれないと思います。

 

では何が大切なのか。それは“思い”を継ぐことです。「もうこれ以上伝えることは何もない」と思ってもらえるくらい、聴いて聴いて聴きまくる。それこそが一番大切な準備です。

 

また、「経営理念がない」との話も出ました。これもまた相当な思い違い。経営理念とは、経営者の熱い思いですから、ないはずがありません。ただ、明文化されていないことはよくあります。よってこの場合は、「経営理念が明文化されていない」が正解です。

 

これは確かにもったいない話です。彼が継ぐために最も大切にしなければならない準備は、経営理念の明確化にあると言っていいでしょう。経営理念が明らかになれば、自分が社長になったときの確固たる指針となり、内外に発信する錦の御旗となりますから、これをまとめることは自分にとっても大切なことです。

 

譲る者の“思い”を、聴いて聴いて聴きまくり、その中から最も重要なものを経営理念としてまとめ上げる。これ以上重要な準備は他にありません。

 

これから継ぐ予定の方はぜひこの本質をご理解ください。既に継がれた方も、今一度経営理念の見直しをされては如何でしょうか。

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    著者 亀井英孝

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