あがり感

  • 2020.07.27 Monday
  • 09:00

先日、来年で開業10年目を迎えるという税理士事務所に伺いました。

 

売上高も職員数もほぼ当初の予定通り順調に来ており、そろそろ次の10年を見据えた計画を立てなければならないとおっしゃいます。

 

ところが、「気持ちが乗って来ないんです」とのこと。年は40を少し過ぎたところ。まだまだこれからというところなのですが、「何ならもうこのままでいいのかなって思ってしまう」のだとか。

 

このような状況は、がむしゃらに走ってきた経営者が「食っていける」ようになったときに起きやすいものです。決して彼だけではなく、また創業者だけでもなく、よくある話です。私はこの感覚を“あがり感”と呼んでいます。「1ゲーム終わった」という感じです。

 

しかし残念ながら「このままで」はあり得ません。そう思った瞬間から衰退がはじまっているとの認識が必要です。

 

そのようにお伝えすると、「じゃあ、何をすればいいんでしょうか?」との返答が。「魅力的な“何か”があれば、気持ちが乗ってくるかもしれない」とのこと。

 

これに対して私は、「その答えは外にはありません」とした上で、この10年間をじっくり振り返っていただくことをおすすめしました。

 

「誰に、何を、どのような方法で提供してきたのか?」「そこから得られた喜びや感動は何だったのか?」「その喜びや感動をさらに得るためには今後何が必要か?」などを考えるようにお話ししました。

 

加えて、「書いたことも、書かせたこともない」という『業務報告書』の記載をおすすめしました。お客様とのやり取りを、詳細に文字に残すのです。

 

マーケティングの答えの多くは、お客様がもっておられます。そのお客様とのやり取りを文字に残し、何度も繰り返し目にすることで、お客様に対して何をすればさらなる喜びや満足を提供することができるかが見えてくるものです。それが次の10年で追い掛けるべき、ないしは心から追い掛けたいと思えるテーマのヒントになるものなのです。

 

いずれにしろ、“あがり感”は誰でも体験するものだと思います。そのような状況に陥ってしまったときには、これまでの歴史を振り返ると共に、より一層周囲の声にきちんと耳を傾ける努力をしていただきたいと思います。

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    著者 亀井英孝

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