コミュニケーション

  • 2019.08.05 Monday
  • 09:00

先日、私ども名南コンサルティングネットワークの一員である社労士法人名南経営が、産学連携でサポートしている南山大学経営学部の安藤ゼミの「職場改善」に関する研究の発表会に参加してきました。

安藤ゼミのFacebook →  https://www.facebook.com/Andozemi/

 

テーマは、

  仝えないゴールの見える化〜人材育成の効率アップ〜

  長く続けられる職場作り〜早期離職の減少を目指して〜

  やる木の育て方

の3つで、学生たちが企業や学生へのアンケートやインタビューを通して得た知見から、彼らなりの考えをまとめた内容でした。

 

発表では、「熱意がある6%」「やる気がない70%」「無気力24%」などといったショッキングなデータも示されましたが、それを話している学生からはそんな印象は全くなく、逆に私の次女と同じ年の子たちの熱意・やる気・気力に溢れた内容に、微笑ましさと頼もしさを感じました。

 

また、

 ・上司の話の60%は理解できない。

  ・「相談したい」「聴きたい」のに上司がいない、聴き辛い。

  ・指示が一方的で、フィードバックがない。

などといった新入社員の声には、大いに反省させられもしました。

 

一方で、彼らが示した改善策には、少々驚きました。もっとITやネット、SNSなどを駆使した対策と思いきや、3チームともホワイトボードや掲示板などのアナログなツールを使い、かつ「話をする機会を増やす」といった直接的なコミュニケーション手段の提案だったのです。

 

また、「プライベートな話をすることが大切」などといった研究報告に、「若い人は、直接的なコミュニケーションは苦手で、あまり求めていない」「プライベートな話などもってのほか」などといった思い込みで判断してはいけないと痛感させられました(相手によっては配慮しなければならない場合もあるでしょうが・・・)。

 

いずれにしろ今回の研究発表によって、「職場改善」というテーマに関しては、何より良好なコミュニケーションが欠かせないことに、一層の確信を持つことができました。

 

さらには、コミュニケーション手段については、若い人の考えをどんどん取り入れるべきだとも感じました。

 

わが社においても、コミュニケーションのあり方について、今一度考え直してみたいと思います。

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    承継

    • 2019.07.29 Monday
    • 09:00

    先週の金曜日、有楽製菓 株式会社の河合伴治会長にご登壇いただき、「事業承継の決断と実行」というテーマでお話しいただきました。その中で、「譲られるまで」については、これまでもいろいろとお聴かせいただいていたのですが、今回初めて「譲った後」についてのお話しをお聴きしました。

     

    「自分ができなかったから、好きなようにやらせたい」との思いで、社長の座を譲られた後は、極力口出ししないようにしようと決意されたとのこと。ただ、社長を譲ると決めた7年前からことあるごとにされていたアドバイスを素直に聞き入れる姿勢から、「もう少し相談があるものだと思っていた」ものが、社長になったとたん、何の相談もなくどんどん決めていってしまわれるようになってしまったのだとか。

     

    このような場合、譲ったことを後悔し、どんどん口出しするようになり、そのうち怒鳴り合いが始まり、最悪は「出ていけ!」となるケースさえあります。ところが、河合会長はそうはならなかった。お話しの中から、その訳を垣間見ることができました。

     

    「自分のやりたいことをやらせるために継がせた訳じゃない」

    「口で言うより、やらせるだけやらせて、間違いに気づかせた方がよい」

    「社長にならないとわからないことがいっぱいある。失敗しないとわからない。可能な限り失敗させる。唯一失敗させることが育成」

     

    譲る者の心得の核心を突く言葉だと思います。

     

    一方で、「会長がこんなに大変な仕事だとは思ってなかった」としたうえで、「いかに未練と執着をなくすかが大切」ともおっしゃいます。譲られる者は、譲る者のこの心を深く、強く受け止める必要があると思います。

     

    そして最後に、

     

    譲る者、譲られる者が、それぞれ「抜かれたくない」「抜きたい」と思っている内はダメ。「抜いてもらいたい」「ありがとう」という心持になってはじめて事業承継はうまくいく。

     

    と締め括っていただきました。

     

    本当に好ましい事業承継のあるべき姿を示していただくことができました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。河合会長、本当にありがとうございました。

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      選択

      • 2019.07.22 Monday
      • 09:42

      先週末、学生時代のアルバイト先にご挨拶に行って来ました。18:0023:0022:003:003:007:00がアルバイト出勤時間の、24時間営業の果物屋さんです。深夜は、飲み屋さんへの配達と、そのお客様やお店の方の帰宅時のお買い物の対応、そして荷出しが中心でした。

       

      店主と奥様、そして二人の娘さんがやっておられた店で、市場の入口という立地もあって、結構な繁盛店でした。娘さんと言っても、30年前の話ですから、今ではお二人とも70歳を超えられています。当時小学4年生だったお嬢さんも、今や40歳になられたとのこと。月日の流れは本当に速いものですね。

       

      数年前に24時間営業は止められたそうです。バブル崩壊やリーマンショック後の不況を受けて景気そのものが悪くなってきたこともありますが、毎夜、お店の前に5台ほど出ていたおでんの屋台がなくなってしまい、夜の人の流れが変わってしまったことが大きいようです。ひとつの文化がなくなってしまったことに寂しさを感じます。

       

      また、単に開店時間が短くなっただけでなく、お店に並ぶ果物の数も1/3くらいになっていました。卸売から仕入れられる果物は、箱単位で入荷されます。たとえば6個入りのメロンはかなりの重さになります。深夜営業をしていたころは、アルバイトが箱出しの役割を担っていましたが、いなくなった今、細腕でその役割を担うのはとても厳しいことです。

       

      そうなりますと、もちろん売上は下がります。そこでお二人は、体力的な負担が少なく、空いたスペースで何かできないかと考え、フレッシュジュースとソフトクリームの販売を始められていました。これが結構な人気で、私がお邪魔させていただいていた20分ほどの間、引きも切らずにお客様がいらっしゃっていました。静岡メロンやドリアンなどの高級果物がバンバン売れていた私が勤めていたバブルのころとはとてもいかないでしょうが、働きやすさと収益が両立したよい選択だったと思います。

       

      経営には、ときに大きな試練が伴います。他責にするのは簡単ですが、それでは何も変わりません。それどころか、悪くなるばかりです。このお二人は、サラリーマンであれば既に定年を超えた年齢から新たな選択をされました。そしてそれが、間違いなくよい結果を生んでいる。見習わなければいけないと、強く感じました。

       

      打つ手は無限大です。私たちも、目の前に現れる試練に対して、よりよい結果を出せるよう、積極果敢に工夫・選択していきましょう。

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        因果

        • 2019.07.16 Tuesday
        • 09:00

        先日、月刊誌「致知」を読んでいたところ、今話題の渋沢栄一氏の孫・鮫島澄子さんと国際文学療法学会会長の鈴木秀子さんの対談記事の中で、目から鱗の話を見つけました。

         

        それは鮫島さんがオレオレ詐欺にあわれたときのこと。かなりの大金を取られてしまったにも関わらず、「ああ、私はきっと過去世で、いただいてはいけないものをいただいたのを、いま帳消しにしていただいたんだ」と思われたとのこと。

         

        この一文を目にしたとき、「ああ、これが“自業自得”の正しい捉え方だ」と感じました。その上で、「何か説明のつかないことが起こったときにはこう考えればいいんだ」と、すっきりした気持ちになりました。

         

        ほぼ同時に見つけた記事に、「行いによって報いを受ける時期」には、次の4段階あると書かれていました。

         

        順現業:この世で報いを受ける

        順次業:来世で報いを受ける

        順後業:来々世で報いを受ける

        不定業:報われる時が定まっていない

         

        “報い”とは、何も悪いことばかりではありません。「善因楽果」「悪因苦果」と言いますから、善いことをした報いもまた同様です。善いことも悪いことも“自業自得”なのですから・・・

         

        ということは、現在起こっていることの原因は、鮫島さんがおっしゃる通り、過去世にあるかもしれないということです。「順現業」であれば原因ははっきりしていますから、「ああ、あれか」と納得できますし、悪いことであれば反省し、善いことであれば「またやろう!」とモチベーションが高まります。しかし、過去世に原因があるとしたら、もうどうしようもありませんね。だからこそ、鮫島さんのような姿勢が大事なのだと思います。何より、そこには苦しみがない。

         

        さらに鮫島さんの話には続きがあります。「罪をつくった犯人のこれからの人生、母親の悲しみを案じる気持ちしかありませんでした」と。こんな気持ちになれる人になりたいものです。

         

        いずれにしろ、現世で原因が見当たらない、すなわち過去世の行いによって生じているかもしれないものであれば、善い結果に対しては「さらに善行を積んでいこう!」と決意し、悪いことであれば「罪を消していただいた」と喜ぶ。

         

        鮫島さんはオレオレ詐欺にあわれたことを知ったご友人から「こんな時に言う言葉ではないけれど、おめでとうございます」とお電話をもらわれたとのこと。このご友人も凄いですね。でも、このような姿勢が大切なのだと感じました。

         

        このような捉え方で人生を精進していきたいと思います。

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          方針

          • 2019.07.08 Monday
          • 09:38

          先日、「生産性向上の実現のためのアドバイスが欲しい」という会計事務所様に訪問してきました。

           

          その事務所では、半年前までの1年間、高い生産性を実現された事務所の指導を受け、具体的な取り組みをされていたとのこと。ところが、「どうしても受け入れないことがあった」とのことで、指導の継続を断念されたのだとか。「うちの事務所にマッチしたやり方を構築したい」、そう考え、いろいろと模索しておられる中、当社が先月開催したセミナーに参加された先生から「ぜひうちの職員に話をして欲しい」とのご依頼をいただき、今回の訪問となったのです。

           

          「どうしても受け入れられないこと」とは、“品質”に対する考え方だったそうです。指導先の事務所では、生産性の向上が何よりも優先され、「品質に関しては80点で構わない」と考えられているのだとか。「それがどうしても受け入れられなかった」のだそうです。

           

          私は、“品質”に対する指導先事務所の考え方が間違っているとは思いません。“品質”と“価格”に対する方針は、組織にとっての最重要方針のひとつであり、かつ、どのような方針が正しくて、どのような方針が間違っている、といえるような性質のものではなく、決められた方針によるとき、その組織の活動は経営的なものであるといえるのであり、またその方針の違いが他の組織との違いを表すものであるともいえます。要するに、組織はどのような方針をもとうと自由であり、そこに正誤はないということです。

           

          しかし、この方針の違いがありながら、その方法論だけを取り入れようとすることには無理があります。著書「事業承継対策の立て方・進め方」にも、後継者の「外飯」の対象となる企業の条件の一つに「経営方針に大きな違いがないこと」を挙げています。その違いを無視して、ビジネスモデルや経営スタイルなどを学ぶことはできません。今回の事例は、まさにその際たる例だと思います。

           

          1年間という月日を通してそのことに気付かれたその事務所様が、当社にお声掛けいただいたのは、セミナーの中で私たちの方針のひとつである「99点の仕上がりは0点と同じ。常に最低100点の仕事にプラスαしてプロとしての報酬をいただけることを心得ること」に共感いただけたからだとのことです。私どもの考えが正しいか、間違っているか、また私たちの取り組みがベストであるかどうかは別にして、正しい選択の視点だと思います。

           

          世の中にはたくさんの『成功事例』があります。もちろん、その成功事例に学ぼうとする姿勢は大切です。しかし、その成功には“前提”があります。その前提をよく精査して、自社に適合するものを学んでいく必要があるのだと思います。

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            やめる

            • 2019.07.01 Monday
            • 09:00

            去る6月20日、私が執筆した2冊目の本「業務を革新し付加価値をアップさせる税理士事務所の勝ち残りワークブック」が発刊されました。「“時短”と“拡大”の両立」をテーマに、日本実業出版社から会社名にて出していただきました。

             

            その中でも書かせていただいていますが、“時短”においては、現在の業務をできるだけ短時間に行えるようにすること、すなわち既存業務の生産性向上が不可欠です。そしてその具体策として最も大切な取り組みは、「やめるべき業務をやめる」ことです。

             

            そのためには、「やめるべき業務」の見極めが必要になります。その視点をかのP・F・ドラッカー氏の言葉で説明すると、次のようになります。

             

            すべての業務に対して、「まったくやらなければ何が起こるか?」と問いかけてみることである。もし何も起こらないようであれば、直ちに止める。

            (「経営者の条件」ダイヤモンド社)

             

            このような姿勢がなければ、本当に削減しなければならない業務を炙り出すことはできません。

             

            さらにドラッカーは、「身につけるべき5つの習慣的能力」として、

             

             ・自分の時間が何にとらわれているかを知ることである。そして、残された時間を体系的に管理することである。

             ・外の世界に対する貢献に焦点を合わせることである。

             ・強みを基盤に考え、行動することである。

             ・際立った成果を上げる領域に力を集中することである。その優先順位を守るよう、自らに強制することである。

             ・成果が上がるような意思決定をすることである。

             

            を挙げた上で、

             

            成果が上がらない者は、努力に焦点を合わせる。成果を上げる者は、貢献に焦点を合わせ、外に目標を向け、責任を重視する。

             

            と述べています。要するに、業務の「やる」「やらない」の判断は、何よりも成果に着目して行わなければならないのです。ぜひ、貢献に焦点を合わせ、成果の上がらない業務は積極的にやめるという姿勢をもっていただきたいと思います。

             

            なお、もしお知り合いに税理士事務所の方がいらっしゃるようでしたら、ぜひご紹介ください。また、具体例は税理士事務所の内容ながら、考え方としては、どの業種でも応用できると思います。よろしければ皆さんもご一読いただければ幸いです。

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              自分

              • 2019.06.24 Monday
              • 09:00

              先日、ある社長から、とても貴重な話を聞かせていただきました。

               

              その会社では、3年ほど前から「環境整備」に取り組まれているとのこと。物の置き場を決めて徹底するなど、細かい部分まで少しずつルールを作り、実践されてきたのでそうです。

               

              その取り組みの中で、あるとき、「文句ばかり言って、行動が伴わない人がいつの間にかいなくなった」ことに気付かれたのだとか。そして、低かった定着率が、どんどん上がってきて「このところ、辞める人がいなくなった」とも・・・。

               

              真理をついたお話しだと思います。

               

              今、「バイトテロ」などというものが世間を騒がしていますが、仕事や会社に対する誇りと、働く仲間との信頼関係がある会社では起こるはずがありません。もちろん、そのような悪事を行う低次元な人間そのものが問題なのですが、そのような人間が存在できる会社にしてしまっているから起こることです。

               

              今回のお話しは、まさにそのような問題の最大・最良の解決策なのだと思います。「環境整備」が徹底されている会社では、バイトテロなどを起こす人間にとってはいたたまれない。

               

              さらに、その社長の話は続きます。

               

              「環境整備がうまく行くか行かないかは、トップが徹底できるかどうかにかかっていると思います。うまく行っていない会社の話をお聴きするたびに、そう思います。その点、うちは徹底できてよかった。」

              「一方で、以前の定着率が低い、文句ばかり言って職場を搔き乱す社員がいることができる会社を作っていたのも私です。」

              「やはり、トップが変われば会社が変わる、ですね。」

               

              更に真理をついた話だと思います。

               

              今日の“今日の学び”で、「明るくすれば明るくなる。暗くすれば暗くなる。世界を作っているのは自分」と書かせていただきました。

               

              今の会社を作っているのは、間違いなく“自分”です。その会社を変えることができるのも、また“自分”です。

               

              今回の事例を通じ、改めて“自分”の役割と責任を考え直してみたいと思います。

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                物価

                • 2019.06.17 Monday
                • 09:00

                先週、昨年度の年度優秀社員6名を引率して、カナダのバンクーバーへ表彰旅行に行って来ました。大きなトラブルもなく、天候にも恵まれて、有意義な5日間を過ごしてきました。

                 

                カナダは、自然豊かで、また人も温かく、料理もおいしく、とても素晴らしい国でした。しかし、少し驚いたのが“物価”の高さ。コーラは倍、なばなの里のような公園がざっと3倍といえば、感覚を掴んでいただくことができるでしょうか。予算がある旅行ですから、少々頭を抱えました。

                 

                ときに、日本の生産性の低さが指摘されます。生産性を図るものさしが通貨である以上、物価の差がそのまま生産性の差となって現れますから、低くて当たり前だと感じました。

                 

                そのこともあって、国は物価を上げようとしていますが、それもどうかと思います。生産性を高めて、モノやサービスが安く提供できるようにした結果が今の物価である以上、今あるものの値段を上げていくのは、本末転倒であるように思うのです。

                 

                一方で、他国と比べて2〜3倍もの開きがあるわけではありませんから、実際の生産性はそれほど低くはないのではないかとも感じました。それどころか、もしそのものさしが“通貨”ではなく、(数値化することは難しいのですが)“満足度”だとすれば、日本の生産性は世界一ではないかとも思います。

                 

                ただ、スーパーでも、公園でも、どこに行っても、働く人の数は、やはり日本の2〜3倍はいます。それだけ雇用を生む力をもっているともいえるでしょう。

                 

                よって私たち経営者は、既存のモノやサービスについては、よりいっそう生産性を高めて、よりリーズナブルに提供できるようにしていく一方で、より付加価値の高いモノやサービスを提供していくようにすることで、“稼ぐ力”を付けていかなければならないと思います。

                 

                今回の旅行を通じて、やはり客観的に物事を見ることの価値を感じました。通訳アプリの使い方をマスターして、また海外に出てみたいと思います。

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                  承継

                  • 2019.06.10 Monday
                  • 09:00

                  先日、瀬戸・旭倫理法人会で講話をさせていただきました。お話しするのは7年ぶりぐらいでしょうか。当会が瀬戸市倫理法人会としてスタートしたのが10年前。12回シリーズの講話をご依頼いただくなど、設立当初からお世話になっていました。

                   

                  その中で、独自で開催され今に続く、経営者・後継者・経営幹部の方々を対象とした『人財塾』という講座の初代講師を務めさせていただいていました。今回会場に到着すると、多くの卒業生の方々が待っていてくれました。10年経っても、覚えているものですね。顔を見た瞬間に、当時の状況が思い浮かんできました。

                   

                  中に、難病を抱えられた上に39度の熱を出されていたにも関わらず、「何としてもお会いしたかった!」と来ていただけた方がいました。まさに感無量でした。

                   

                  もうひとつ、嬉しいことがありました。3人の社長から「うちの息子です」と満面の笑みをたたえてご紹介いただいたのです。ご子息の名刺には、その会社の名前が。要するに、この7年の間に後継者として入社されていたのです。さらに、「今日は来れませんでしたが、息子が入ってくれまして」とのご報告を2名の方からいただきました。今回参加された企業は30数社。その中の5社がこの7年間に後継者を見出された。もうまさに、至福の時間でした。

                   

                  その中のひとりの社長が、「息子が入って、ますます事業意欲が湧いてきました」「もし息子が入っていなかったら、投資なんて考えもしなかったと思います」「今はガンガン借金して、ガンガン投資して、ガンガン事業を伸ばして、丸ごと引き継がせます!」と嬉しそうに語ってくれたのが印象的でした。

                   

                  借金の是非は別にして、「後継者ができると事業意欲が湧いてくる」という私の持論を証明していただき、さらに嬉しさが増しました。

                   

                  一方で、「瀬戸という地でこれほど同族承継が当たり前に行われているのはなぜだろう?」という疑問も浮かびました。いま世間で問題視されている状況とは少し異なっているような気がしたのです。「そこには何か秘訣がある」と思います。ぜひ、その秘訣を研究し、「あるべき事業承継の方向性をより一層明らかにしていきたい」という意欲が湧いてきました。

                   

                  この件については、またモーニングセミナーに呼んでいただけるそうなので、少しずつ研究を進めていきたいと思います。瀬戸・旭倫理法人会の皆様、そして『人財塾』の卒業生の皆様、ありがとうございました。またよろしくお願い致します。

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                    思い

                    • 2019.06.03 Monday
                    • 09:00

                    先日、祖父の二十七回忌法要がありました。その際、お坊さんからいただいたお話を少しご紹介させていただきたいと思います。

                     

                    60歳を少し超えたその方は、10歳の時、お寺に奉公に出されたとのこと。3人兄弟の二人目。今では死語ともいえる「口減らし」だったのだと思います。お母さんに手を引かれ、お寺の門前で言われた「頑張りなさい」との言葉が今でも耳から離れず、帰られるその後姿が忘れられないと言われます。

                     

                    小学校に行っている内はまだ気はまぎれるものの、当時のお寺さんは子供の遊び場。放課後、同級生が遊んでいる横目で、掃除や勤行などに励まなければならない。また夜の一人寝はとても寂しく、「何で自分だけが」と「母を恨んだ時もあった」のだとか。

                     

                    それでも親というものは恋しいもので、年に一、二度あるかないかの帰省で「お帰り」と温かく迎えられることが、何よりの喜びだったのだそうです。

                     

                    そんなお母様が昨年亡くなられました。晩年は末期がんで、終末ケア施設に入られていたお母様を、片道5時間かけて月1回お見舞いに行かれていたとのこと。帰り際、「気を付けて帰りなさいよ」と声をかけてくれるお母様に、いくつになっても失われない親の愛を感じられたのだとか。

                     

                    数か月してお亡くなりになり、冷たくなった頬に手を当てられながら、奉公に出されたとき、もちろん自分は悲しかったけれども、出したくないのに出さなければならないお母様の悲しみはそれ以上だったのだろうと感じられたそうです。

                     

                    ときに人は、「言っていること」「やっていること」と「思っていること」は違うものです。「思ってもいないことを言わなければいけない」ことは誰しも経験があることだと思います。一方で、人の言動に左右され、相手の本心に気付くこと、受け容れられないこともある。そして、「あのとき、わかっていたら、受け容れていたら」と後悔することもしばしばです。

                     

                    お話をお聴きしながら、私自身、相手の言動に惑わされてはいないか、その本質を見抜けているかを慮る力をより一層つけていきたい、そして、相手の思いに寄り添うことができる人間になりたいと強く感じました。今回もまた、よい気付きをいただくことができました。

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                      著者 亀井英孝

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