歴史

  • 2020.03.16 Monday
  • 09:00

新型コロナウイルスの影響で、開催されるはずだった研修やセミナー、または参加予定の会合が日々刻々と中止になっていくおかげでできた有り余る時間を有効に使おうと、社内でいろいろな企画が持ち上がっています。

 

その中で、東京事務所の社員から「ぜひ名南の歴史を知りたい」との声が上がり、たまたま別件で出張した折に、私がお話をすることになりました。

 

ありがたいことに昨年、中部経済新聞社様に取り上げられ、「名南経営 半世紀の歩み」と題した連載をしていただきました。その後、社員と一部のお世話になった方々に配布できるよう製本したものを事前に読んでおいてもらい、その内容に対する質問に私が答えていく、という形式で進めることにしました。

 

どんな質問が飛び出すかわからない中、自分の手持ち資料やどこかで見覚えのあるものをもっていそうな人に声を掛けて搔き集め、「もうこれ以上は思い出せない」という状態で質問攻撃の場に臨みました。

 

ところが、用意していた回答にマッチする質問は半分程度で、全く無防備なところをどんどん突かれて四苦八苦。でも面白いもので、「う〜ん」と唸りながら過去を紐解くと、どんどん思い出してくるものですね。多少あいまいで、「これは事実ではないかもしれない」ということについては、「私の記憶では」と前置きをしながらも、おおむね答えることができたのではないかと思います。

 

今回の機会は、何よりも私にとってとても有意義なものとなりました。忘れかけていた創業者・佐藤澄男や私を拾ってくれた影山勝行との思い出と感謝の気持ちを掘り起こしてもらえたことは、何よりも嬉しく、またありがたいことでした。

 

今回の参加者は、たまたま東京事務所に来ていた他拠点のメンバーを含め、30名ほどでしたが、平成19年に亡くなった佐藤澄男と直接会ったことがあるのは、私を含めてわずか3人。まさに、他のメンバーにとっては、おとぎ話を聴いているようなものだったのではないかと思います。

 

しかし、2時間ほどの話の後、「そういうことなら、こういうことも考えていかないといけませんね」などと、どっぷり佐藤ワールドに浸かってしまっている私には気付けなかった視点を与えてもらうこともできました。

 

歴史というものは、新たな未来の扉を開くきっかけにもなるのだと、新たな気付きをいただききました。「歴史ってすごいなぁ〜」と改めて感じます。

 

歴史を紐解くことは、とても大切なことだと思います。皆さんの会社でも、これを機に自社の歴史を振り返る時間を設けられては如何でしょうか?

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    時間

    • 2020.03.09 Monday
    • 09:00

    皆さんの会社では、新型コロナウイルスの影響は如何でしょうか?

     

    かくいう私は、2月後半からの講演がことごとく中止ないしは延期となり、時間不足を言い訳にして後回しにしてきた諸々の業務に、強制的に向かい合わされています。

     

    おかげさまで、重要性はそこそこ高いにも関わらず緊急性の低さから放置してきてしまったことが一つひとつ日の目を見ることになり、結構いい時間を過ごさせていただいています。

     

    みなさんも、そのような視点で業務の棚卸をしてみてはいかがでしょうか?

     

    もう一つ、私にとってよいことがありました。それは、これまで知らなかった事実を知ることができたことです。

     

    このような問題が起きますと、ついつい自分ないしは自社のことばかりに意識がいってしまいますが、状況は他人ないしは他社も同じこと。ともすると、自分ないしは自社よりも厳しい状況に置かれているかもしれません。

     

    実際に、たまたま連絡をいただいたある社長から、売上高が90%ダウンしたという話をお聴きしました。これはもう死活問題です。「多少の貯えがありますから、半年くらいは何とかなると思います」とのことでしたが、そのような会社があることを知って、講演がなくなったことくらいでグチグチ言っていた自分が恥ずかしくなりました。

     

    一方で、その会社がどんな仕事をしていらっしゃるか、実はあまり知りませんでしたが、これを機に、じっくりお聴きすることができました。おかげさまで、このことも放置してきたことのひとつであると気付かされました。

     

    そして、その後にお会いすることができた方には、付き合いの長短に関わらず、会社のことをできるだけお聴きするように意識しています。これまで放置してきたことに向き合うことができてよかったと思います。

     

    世の中には、厳しい状況に置かれている会社も数多くあるでしょう。そのような会社があることに思いを馳せ、自分に何かできることはないかと考えると共に、これまでやり残してきた業務の棚卸を行い、天が与えてくれたこの時間を、今まで以上に有効に使っていきたい、そう思う今日この頃です。

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      承継

      • 2020.03.02 Monday
      • 09:00

      先月の日本経済新聞の「私の履歴書」は、陶芸家で十五代樂吉左衛門こと樂直入氏でした。私は、基本的に経営者のものしか読まないのですが、“十五代”という歴史と、昨年長男さんに代を譲られたタイミングとのことから関心をもって読み始めました。十四代続いてきた家を継ぐ重みが端々に感じられ、最後まで有意義に拝読することができました。

       

      中でも十四代の御尊父との対峙はなかなかのもの。譲る者が、「そんな線が細いことでは、この家は継げん」と吐き捨てるように言えば、継ぐ者は継ぐ者で、「父こそ運命の元凶のように思え、ほとんど口をきかなく」なり、「最も嫌なこと、それは父に似た、同じような茶碗を作ること」で、「私の中の父を殺す。心の底にそんな思いが」あり、「父にあれこれ指導されるのまっぴらごめん」だったのだとか・・・。なかなか壮絶な関係ですね。

       

      しかし、その御尊父が亡くなったときには、「450年続く歴史を背負ってきた一人の男、同志として私は十四代の死を思った」と言いますから、心は繋がっておられた。このあたりが、譲る者と継ぐ者の関係を端的に表しているように感じます。

       

      そのようにして継いだ十五代が昨年、ご長男に家を譲られた。そのときの話もまた、事業承継の本質を突くものでした。

       

      「昨年、長男に代を譲った。彼にも激しい葛藤の時期があった。その末に彼は十六代を継いだ。私は同じ立場を歩んだ故に、過剰な心配ばかりをしていた。その私を妻はこう言ってなだめた。「あなたも昔はお父さんに口もきかず、反抗を重ねさんざん心配をかけたでしょう。でもちゃんと家を継ぎ、ここに立っているわ。大丈夫ですよ」と。」

       

      いやはや、時代は本当に繰り返すものですね。

       

      そのほかにもご紹介したいエピソードはいくつかありましたが、紙面の関係もありますので、ここではひとつだけ。

       

      「昔から樂家では、曽孫・玄孫のために粘土を残すことが当主の務めになっている」のだそうです。「良質な土は容易に見つからず、調達してもすぐに使えるものではない」からなのだとか。現に「私が主に使うのは曽祖父、十二代が集めた京都・深草の大亀谷の土。もう樂家の土小屋で100年ほど寝ている」ものだとか。

       

      ご自身も「奈良時代から薬師寺の土や、桃山時代以来の聚楽第の土と巡り合え」たそうです、そのことに対して、「これで自分の責任を少し果たせた。「十五代は己にかまけて子孫のことを考えなかった」との曽孫からの誹りを免れる」とおっしゃっています。これもまた奥深いお話しです。

       

      「曽孫や玄孫のために何を残すか」事業承継においても、とても重要なテーマであると思います。一度考えてみてはいかがでしょうか。

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        トキ

        • 2020.02.25 Tuesday
        • 09:00

        このところ、新型コロナウイルスの影響により、イベントや会合などの中止が増えてきました。それ以外にも経済活動における具体的な弊害も出てきているようです。みなさんの会社でも「動きたくても動けない」状況になってはいませんか?

         

        このようなときは、「動けない」ことに嘆いていないで、「考える」ことにシフトすることが大切です。

         

        “トキ”には、大きく分けて3つあると思います。「身体を使う」トキ、「頭を使う」トキ、「お金を使う」トキです。

         

        少し話が逸れますが、この中で一番難しいのが「お金を使う」トキです。お金は、ベストなタイミングで使えば大きな成果を生み出すことができますが、使うトキを間違えれば、そのまま破綻の道を転がり落ちる可能性があります。

         

        また、体と頭は、たとえ望む結果が出なくても、使っただけ鍛えられるものです。ところがお金は、使うトキと対象を間違えればただただ枯渇していくのみです。その点においてお金の使い方は本当に難しいものなのです。

         

        閑話休題。

         

        現状は、先の3つのうち、身体とお金を使うことが難しい“トキ”といえます。このようなトキは、思い切って「頭を使う」ことに注力することをおすすめします。要するに、これまで放置してきた課題に真正面から向き合い、きちんと検討する時間を設けるのです。

         

        「大切だとは思いながらも、目先の儲けや些事に追われて検討することから逃げていた」ようなことはありませんか?

         

        かくいう私も、重要度は高いけれども緊急度が低いことをいいことに後回しをし続けてきた課題があります。それを今抽出して、一つひとつ着手し始めています。「やることが他になくて逃げられなくなっている」といった方が正しいのかもしれませんが・・・。

         

        ただ、こんな時間は滅多にありませんから、非常に有意義に使わせてもらっています。多分あと1〜2か月で終息するでしょうから、今のうちにやれるだけやっておきたいと思います。

         

        「閑話休題ってどんな意味だろう?」と思いながらも、結局調べずに済ませてきた方、ぜひ今のうちにすっきりさせてくださいね。

         

        今回のような状況に限らず、常日頃から、身体・頭・お金のうち、何を使うのが最適なトキなのかを考えて行動していきたいものです。

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          対応

          • 2020.02.17 Monday
          • 09:00

          このところ、とても感心していることがあります。それは昨年からお付き合いが始まったAさんのレスポンスの速さです。こちらからの発信に対して、間違いなく1時間以内には返信が来ますし、お尋ねしたことに対しても、1日と空けることなく回答が届きます。

           

          「拙速は巧遅に勝る」と言います。端的に言えば「たとえ拙い出来栄えであったとしても、遅いくらいなら速い方がまし」ということですね。まさにAさんはそれを地で行かれています。多分、私の人生の中で最速の方だと思います。

           

          速ければ速いほど、仮に問題があったとしても迅速な対応が可能になります。彼とのやり取りの中でも、その価値を感じる場面が何度もありました。私自身、意識していかなければならないと思っています。

           

          一方で、ことによってはスピードよりも出来栄えが重視される場合もありますし、「いつもいつも間違いだらけ」では、信頼を失ってしまうことになるでしょう。

           

          私どもの創業者が私たちに求めた仕事の姿勢の中に「99点の仕上がりは0点と同じ」という“戒め”があります。やはり、100点満点のアウトプットを提供することを心掛けることは、とても大切なことだと思います。

           

          スピードと品質は、常に相反するテーマです。これを可能な限りお客様や対象者の要望に応えるレベルで提供していくことが求められます。

           

          ただし、その要望は相手によって異なるものです。よって、きちんと事前に先方の意向を確認し、当方の状況や考えに了解を得ておかなければなりません。

           

          その中でもスピードに関しては、少し意識していただきたいことがあります。それは“3倍基準”です。具体的には、1時間で終わりそうなら3時間、3時間なら1日、1日なら3日、3日な9日、などと、想定される時間の3倍を納期として提示してみることです。

           

          もちろん「今日中にやってくれ」と言われれば、それに応えていかなければなりませんが、意外にこちらの希望をお伝えすれば、受け容れられるものです。

           

          物事は予定通りにはいきません。スムーズにいけば1時間で終わる仕事も、急な問い合わせやトラブルなどがあれば、そうはいかないのが世の常。しかし、3倍みておけば、余程のことがない限り、クリアできるでしょう。

           

          さらに「1週間かかる」と言われていたものが3日で届けば、「頑張ってくれたんだな」と受け止めてももらえるでしょう。

           

          最悪なのは、「納期の提示もなく、進捗の報告もなく、やっとできてきたと思ったら間違いだらけ」。これではとても信頼できませんね。

           

          ・問合せがあったら、すぐに返信する。

          ・きちんと納期を示す。

           ・できないものはできないという。

           ・時間のかかるものは、適時適切に進捗報告をする。

           ・その上で、100点満点のものを、できるだけ早く提供する。

           

          ぜひこのような対応によって、高い信頼を得ていっていただきたいと思います。

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            事実

            • 2020.02.10 Monday
            • 09:00

            先日、数年ぶりに中学時代の同級生数人と食事をする機会がありました。中にはクラスが一度も一緒になったことがないメンバーもいて、とても新鮮で、かつ懐かしい時間を過ごすことができました。

             

            楽しい話の中で、驚いたことがありました。それは自分の“記憶”の不確かさです。結構リアルに記憶していた(と思い込んでいた)ことが、実は全く違っていたことがいくつか明らかになりました。「〇〇だったよね!」と語ったそのあとに、他のメンバーが一斉にこちらを向いての「えー!?」との反応に、驚きと戸惑いで自分を見失いそうになりました。

             

            記憶は自分の都合のよいように書き換えられる

             

            といわれますが、まさにそのことを実感させられた出来事でした。特に人生を左右するようなものではなかったのでよかったものの、

             

              記憶に頼らず、事実を確認する

             

            ことの大切さを痛感させられました。

             

            一方、その前の日にある会社に伺い、物流倉庫を見させていただいた際にも驚きと戸惑いを感じました。

             

            私のそれまでの在庫管理の“常識”は、「商品一つひとつに住所を定めて必ずそこに置く」というものでした。しかし、その会社では「どこでもいいから空いている場所に置く」が行われていました。

             

            最初は理解不能だったのですが、説明を受け、現場を見させていただくと、確かにその方が効率がいい。詳細は割愛しますが、ITシステムを活用したその方法は、まさに今後の“常識”になっていくだろうと感じました。

             

            過去の“記憶”と“常識”は儚いもの

             

            会社の浮沈を担う私たちは、過去の“記憶”や“常識”に囚われることなく、常に“事実”を確認し、正しく間違いのない方向性を見出していかなければならない。そのことを強烈に学ばせていただいた2日間でした。

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              思い

              • 2020.02.03 Monday
              • 09:00

              先日、千年経営研究会メンバー企業3社に訪問してきました。

               

              今回は3社ともものづくり企業でした。工場見学をさせていただき、設備や製品などを見させていただきながら話を聴きいていると、自然とワクワク・ドキドキしてきて、とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。

               

              またそれぞれに“強み”をもち、その強みを最大限に活かしながら経営をされていることに心強さを感じました。

               

              私は常々、「わが社は何を以て社会に貢献しようとするのか」を明確にする必要性を説いてきました。

               

              そして、私たち中堅・中小企業の最大の強みは、「大きなマーケットを必要としない」ことです。社員さんが10人なら10人、100人なら100人、1,000人なら1,000人を幸せにすることができるだけのマーケットがあればいいのです。だからこそ、自社の強みを明確にし、徹底してその強みを磨いていくことが何より大切なのです。今回の3社は、その実践ができているように思います。

               

              また、今回の訪問を通じて、イキイキと“思い”を語る彼らを見て、

               

              「一番大切な強みは、トップの“思い”の中にある」

               

              と強く感じました。

               

              もちろん、潤沢な資金、豊富な設備、優秀な人材、優れた技術や製品・サービスなども強みとなることには違いありませんが、これらは常に保証されているものではなく、技術革新や時代の変遷によって衰退、陳腐化していく可能性があります。

               

              しかし、“思い”には衰退も陳腐化もありません。あるとしてもそれは自分次第で何とかなるものであり、自分の心持ち次第。仮に一時的な苦難があろうとも、“思い”の強さがあれば、必ず打破していくことができます。

               

              「トップの“思い”こそ、最大の強みである」

               

              このことを改めて強く感じることができました。素晴らしい時間をくれた仲間に、心から感謝します。ありがとうございました。

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                採用

                • 2020.01.27 Monday
                • 09:00

                先日、ある採用コンサルタントのお話しをお聴きしました。

                 

                彼は、

                 

                「“採用”とは、求職者の時間と未来、すなわち“命”を投資していただくこと」

                 

                と定義付け、そのために企業は、

                 

                「その投資に見合う人生を送ってもらうために何をするかに責任を負うべき」

                 

                と言います。本当にその通りだと思います。

                 

                事実、私の知る限り、そのような姿勢で採用活動をされている会社では、社員さんが働き甲斐に燃え、イキイキ・ワクワク・ドキドキと働かれています。

                 

                逆に、「仕事をさせるため」「欠員が出たから」などと「誰でも良かった」といった姿勢では、思ったような仕事をしてもらえないばかりか、「採っては辞め、採っては辞め」の悪循環に陥ってしまいます。

                 

                優秀な人材が採用できないことを嘆く前に、自分自身の採用に対する姿勢を改める必要があるといえるでしょう。

                 

                具体的な内容についていくつかのお話しをいただきましたが、昨年私が実施したインターンシップで、実際に効果が確認できている内容を一つご紹介します。

                 

                それは、

                 

                 会社案内を求職者自身に考えさせる

                 

                ことです。もちろん「熱く語る」ことも大切ですが、人の話はそれほど入ってくるものではありません。自分で考えたことの方が明らかに身になるものです。

                 

                具体的には、自社のパンフレット、ホームページ、実際に活用しているシステムを使ってもらって、お客様にどのようなサービスを提供しているか、そのことによってどのような価値を提供している会社なのか、またそれによってどのような“喜び”と“満足”を得ることができるのかを、学生自身に考えてもらったのです。

                 

                結果、仕事の内容の理解は格段に上がり、終了後の懇親会では、まるで当社の社員のように熱くその魅力を語ってもらうことができました。

                 

                これは確実に効果があると思います。求職者に自社のことを自ら研究させる方法はいろいろあると思います。中途採用でもやり方次第だと思います。ぜひ、みなさんも具体的に検討してもらえればと思います。

                 

                ただし、ご自身が自社に魅力を感じていないようでは話になりません。自分の思い以上の思いを感じてもらうことなどできるはずがありません。そうであるならば、まずは自分自身がその魅力を熱く語れるようになることが先決です。

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                  手入れ

                  • 2020.01.20 Monday
                  • 09:00

                  先週、ある公園の清掃ボランティアに参加してきました。

                   

                  いくつかの作業をさせてもらったのですが、その一つが、背丈くらいの植木の上や中に入り込んでいる大きな木から舞い降りてきた落葉を払い落とすと共に、枝の中に手を入れて、既に枯れている枝をポキポキと折って捨てるというもの。

                   

                  最初、枝を折る作業はなんだか後ろめたかったのですが、「枯れた枝は若い枝が育つのを阻んでいるのです。折ってあげることが木のためなんです。亀井さん、木が喜んでますよ!」と言われて肚を括って思いっきりガサガサ手を入れ始めたら、これが実に楽しい!本当に「ポキポキッ!」といい音を出して折れてくれるんです。木が本当に喜んでくれているように感じました。

                   

                  「手入れ」とは、「直すこと」「よい状態で保存するための繕いや世話」を意味します。まさに古くて不要になったものをきれいに整理し、次世代に活躍の場を与えることの大切さを感じながらの作業となりました。

                   

                  もう一つが、地面に落ちた枯葉を取り除くこと。作業内容をお聴きしたときには「腐葉土となって栄養になるんだから、そのままにしておいた方がよいのでは?」と思いました。確かにその側面もあるとのことですが、一方で悪い菌などが繁殖してしまう恐れもあるのだそうです。だから、きちんと取り除いてあげることが大切で、栄養が必要であれば、別途散布してあげるとのこと。

                   

                  浅はかな素人考えに気恥ずかしさを感じながら作業を始めたのですが、これが結構キツイ。腰を屈めながらの作業、雨水を含んだ枯葉は実に重く、90リットル入りのごみ袋に入れたものを廃棄場所に持っていくのがまた一苦労。森林問題が話題になっていますが、確かにこのような作業を続けていくことは大変なこと。時事問題の深刻さが身をもって感じられました。

                   

                  およそ5時間の作業でかなりの筋肉痛になったのですが、振り返った公園は見違えるほど爽やかで、本当に喜ばれているように感じました。

                   

                  もうひとつ、感激したことがありました。軽トラック一杯に積み込まれた枯葉たちを見上げていたあるお子さんが、「この木たちはこんなに重いものを背負っていたんだね。お疲れ様でした」と頭をペコリ・・・。

                   

                  子供の感受性に頭が下がりました。私も黙って頑張ってる人を見逃さず、その努力を称えることを忘れないようにしたいと思います。

                   

                  身体はきつかったのですが、とても学びの多い一日となりました。

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                    困難

                    • 2020.01.14 Tuesday
                    • 09:00

                    先日、愛知県が発表した「自動車業界の変化の影響等に関する動向調査」に関する報告書を拝見しました。https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/ankeito1901.html

                     

                    調査の目的は、CASE(※1)やMaaS(※2)といった自動車業界の大きな変化が、自動車産業の一大集積地である愛知県内の関連企業に与える影響や、当該企業の考え方やニーズを把握することにあるそうです。

                     

                    ※1「CASE」:C(コネクティビティ=接続性)+A(オートノマス=自動運転)

                    +S(シェアード=共有)+E(エレクトリック=電動化)

                    ※2「MaaS」:モビリティ・アズ・ア・サービス。自動車などの移動手段を、必要な

                    時だけ料金を払ってサービスとして利用すること。

                     

                    県内企業597社から回答があったその調査結果は、とても興味深いものでした。

                     

                    まず、「自社の概況について」の項目の内、「自社独自技術の有無」について、全体の41.2%、4人以下の零細企業でも24.3%が「あり」と答えています。これには正直驚きました。と同時に、この点に日本の企業の強さがあるのだろうと感じました。

                     

                    一方で、「想定される自社への影響」において、「悪影響を受ける」14.2%、「分からない」41.5%(いずれもCASEとMaaSの5項目の平均値)としているにも関わらず、「対応して実施している取組」については、実に51.1%の企業が「何も行っていない」と回答している点において、大いに危機感を覚えました。

                     

                    さらには、「現在取り組んでいる新規事業」においても、「必要性は感じるが取り組んでいない」が23.8%と、CASEやMaaSといった未だ実感のないものへの対応のみならず、企業が常に取り組んでいかなければならない項目に対しても、「何も行われていない」実態に、少々暗い気持ちになりました。

                     

                    「今後10〜15年間の事業の見通し」において、「事業規模の縮小」12.6%、「事業の譲渡」5.1%、「休業または廃業」1.9%、合計19.6%という結果から、そのような企業の末路はこういうものかも知れないと感じました。

                     

                    「新規事業を行っていない理由」として「取り組むテーマがわからない」「開発できる人材がいない」「開発する時間がない」「開発する資金がない」「開発の進め方がわからない」などが挙げられています。

                     

                    しかし、「テーマや進め方が分からなければ聴けばいい」「人材がいなければ採用ないしは育てればいい」「時間がなければ作ればいい」「資金がなければ借りればいい」のです。

                     

                    ぜひこのコラムをお読みの皆さんは、そのような「できない理由」に対して、「ならばどうしたら可能になるか!」を真剣に考え、あらゆる困難にも立ち向かっていける経営体質を作り上げていっていただきたいと思います。

                     

                    困難は千年経営の道への登竜門です。

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                      著者 亀井英孝

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